春の養生法
2023/03/11
大福さんはこう見えて鍼灸師ですからたまには東洋医学の話でも?っと思います。
春の陽のエネルギーが盛んになるにつれ、良くも悪くも目覚めの季節になります。
私たちの身体も心と体が不安定な状態になりやすい季節でもあります。
春の養生法の一つ目は、従来以上に意識して朝陽を浴びるという事です。
朝陽を浴びることで「セロトニン」が生成され、精神の安定や安心感の醸成に大きな効果を発揮します。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれているように、心身を安定させ、脳を活発に働かせ、前向きな気持ちを醸成する神経伝達物質の一つです。
また夕陽の時間帯になると「セロトニン」は「メラトニン」に変わります。
メラトニンは眠りを誘う「睡眠ホルモン」の一種なので、積極的に朝陽を浴びる事で良質な睡眠を確保できる様になります。
二つ目は、食べ物での養生法です。
東洋医学では、春は「肝蔵の肝」に影響が出やすく、眼精疲労や筋肉のこわばりなどが出やすいと言われています。
また肝のエネルギーは「怒」の感情を支配すると考えられていますので、肝気がのぼりすぎる事によって、怒りやすくなったり、怒りが溜まりやすくなったりすることに注意が必要です。
改善する養生法は、春が旬の食べ物(たけのこ、セロリ、菜の花、アスパラガス)を積極的に召し上がる事をお勧め致します。
春の旬の食べ物には肝の働きを改善させ、滞りやすい血の巡りを循環させる力
のあるものが多いのが特徴です。
あとは、肝の働きを整えるには「酸味」も有効なので、お酢や柑橘系の果物、梅干しなどの酸っぱいものを一緒に召し上がっていただければと思います。
日照時間の短い冬に比べると、春はさまざまなチャレンジを行うのに適した季節です。心身ともに伸びやかに過ごせる春の養生法をご参考にしていただければ幸いです